イラスト・マンガ描き方ナビ > スキルアップ講座 > イラストが大変身!色収差(色ずれ)を使った余韻のある画面作り

イラストが大変身!色収差(色ずれ)を使った余韻のある画面作り

004_女性のアイキャッチ画像

主線が少しずれて、赤や緑のラインが重なって見えるイラストを見たことがありませんか?難しそうに見えるけれど、やり方さえ覚えてしまえばカンタン! イラストにをカッコよく加工できる「色収差」のテクニックをご紹介します。

 

色収差とは

レンズで画像を集光したときに、波長が異なる光ごとに色ずれを起こす現象のことです。描いたイラストに色収差の効果を付けることで、余韻のある画面作りができます。

 

042_女の子のイラスト

 

さっそくやり方を見てみましょう。

 

STEP1 レイヤーを準備しよう

ここでは、一般的なグラフィックソフトウェアを使った色収差の効果の付け方を紹介します。この記事の画面では、CLIP STUDIO PAINTを使っていますが、他のソフトウェアでも同様の方法で色収差の効果を付けられます。

 

まず、完成したイラストを1枚のレイヤーに統合します。念のため、統合する前のファイルは複製し、バックアップを取っておくことをおすすめします。
主なグラフィックソフトウェアでは、次の方法でレイヤーを結合できます。

 

Photoshop:
[レイヤー]メニュー→[画像を統合]

 

CLIP STUDIO PAINT:
[レイヤー]メニュー→[画像を統合]

 

SAI:
[レイヤー]メニュー→[画像を統合]

 

042_画像を統合

 

イラストの上下左右に余白ができるように、サイズを少しだけ大きくします。下図では、余白部分を緑色で表示しています。

 

042_余白作成

 

 

主なグラフィックソフトウェアでは、次の方法で余白を作れます。

 

Photoshop:
[イメージ]メニュー→[カンバスサイズ]

 

CLIP STUDIO PAINT:
[編集]メニュー→[キャンバスサイズを変更]

 

SAI:
[キャンバス]メニュー→[キャンバスのサイズ変更]

 

STEP2 効果を付けてみよう

結合したレイヤーを、複製します。同じレイヤーが合計3枚になるようにしてください。
主なグラフィックソフトウェアでは、次の方法でレイヤーを複製できます。

 

Photoshop:
[レイヤー]メニュー→[レイヤーを複製]

 

CLIP STUDIO PAINT:
[レイヤー]メニュー→[レイヤーを複製]

 

SAI:
[レイヤー]メニュー→[レイヤーの複製]

 

042_レイヤーの複製

 

各レイヤーの上に、新しくレイヤーを作成し、合成モード(ブレンド)を[乗算]にします。それぞれ、次の色で塗りつぶします。

 

042_塗りつぶし

 

レイヤーの合成モードって?レイヤーの合成モードについては、こちらの記事で詳しく解説しています!

 

塗りつぶしたレイヤーと下のレイヤーを結合し、赤・青・緑の3枚のレイヤーにします。
主なグラフィックソフトウェアでは、次の方法でレイヤーを結合できます。

 

Photoshop:
結合したいレイヤーを複数選択し、[レイヤー]メニュー→[レイヤーを結合]

 

CLIP STUDIO PAINT:
結合したいレイヤーを複数選択し、[レイヤー]メニュー→[選択中のレイヤーを結合]

 

SAI:
結合したいレイヤーの中から、上側にあるレイヤーを選択し、[レイヤー]メニュー→[下のレイヤーと結合]

 

042_レイヤー結合

 

POINT
PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTで複数のレイヤーを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら選択したいレイヤーをクリックします。

 

上2枚のレイヤーの合成モードを、[スクリーン]にします。

 

042_スクリーンに設定

 

それぞれのレイヤーを、[レイヤー移動]ツールなどでずらします。

 

042_レイヤーずらし

 

STEP3 完成

余白を作ったときと同じ方法で、イラストのサイズを元に戻します。これで完成です。

 

042_完成

 

色がはっきりとしたイラストなどに、色収差の効果を付けると、ポップな印象を与えます。レイヤーのずらし方などを工夫してみると、さまざまな効果を作れます。ぜひ、試してみてください。

 

042_参考

 

参考

さまざまなグラフィックソフトウェアに共通する機能を使って、色収差の効果を付けてみました。
グラフィックソフトウェアによっては、フィルター機能に色収差が含まれているものがあります。お使いのソフトウェアの[フィルター]メニューを確認してみてください。
Photoshop CCやCLIP STUDIO PAINTなどアクション機能(※)があるソフトウェアの場合は、色収差のレイヤー操作を実行する、アクション素材が配布されています。こういったものを活用してもよいでしょう。

 

Photoshop用色収差アクション(SWAYWIND)
Photoshop CC用のアクションです。Photoshop Elementsではご利用いただけません。
http://xel.skr.jp/tokiame/201505082298/illust/

 

色収差(RGBずらし)アクション(創作活動応援サイトCLIP)
CLIP STUDIO PAINT用のアクションです。
https://www.clip-studio.com/clip_site/material/search/detail/contentid/1613745

 

※アクション機能とは、複数の操作をまとめて実行する機能です。詳しくは、各ソフトウェアのヘルプを参照してください。

 

171019_300x250_01

このカテゴリの今日の人気記事

おすすめ記事

CRIP STUDIO PAINT PRO
CRIP STUDIO PAINT EX
初心者のためのマンガ制作講座

必要な道具、制作の流れなど、デジタルで漫画を描くのがはじめての人向けの基本的な情報をお届けします。

マンガ上達講座

漫画制作のクオリティやスピードをさらに上げる、上達のためのさまざまなテクニックをご紹介します。

プロ漫画家のお仕事

現場で活躍されているテクニックや漫画家さんの素顔に迫る記事など、プロの仕事に関する情報をお届けします。

便利情報

ジャンルにとらわれない、作品制作に役立つさまざまな情報などをご紹介します。