同人誌がアニメ化!畑健二郎先生が語るプロの漫画家が同人活動を続ける理由

『ハヤテのごとく』4度のアニメ化に加え、劇場版を放映。2011年に同人サークルを立ち上げ、2015年より声優 浅野真澄氏と制作した同人誌『それが声優! 』がアニメ化。活躍の場を広げ続ける漫画家畑健二郎先生は、現状の「同人活動」や「デジタル制作」について、どのように考えているのだろう。お話をうかがってみました。

 

プロになれない心の苛立ちみたいなものを全てぶつけている感じでした(笑)

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――畑先生にとって同人活動とはどのようなものでしょうか?

 

畑健二郎(以下、畑):素人というか、プロではなかった頃にも同人活動はやってたんですけど、その時は、え~、なんでしょう。(自分の場合は)プロになれない心の苛立ちみたいなものを全てぶつけている感じでした。(笑)

 

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――現在もコミケに参加し続ける理由はなんですか?

 

畑:まず、読者との距離が近いっていうのは、もう一番なんでしょうけど。やっぱり、自由に創っている感はあるかなぁと思います。最初から最後まで自分の思ったようにコントロールしている感じは商業誌よりは強いかなぁと、思いますね。

 

今から、デジタルをやる人はすごくハードルが低いと思うんですよ

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――初デジタルはペンタブレットだったんですか?

 

畑:初デジタルは、板タブではないですね。初デジタルってなると、もうすごい昔の頃・・
プロになった時点の時でさえ、マウスです。マウスでこう、絵を描くっていう感じでしたね。

それでアシスタント時代、多分3年位はマウスで絵を描いていたと思いますね。

 

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――デジタルでのペンタッチに不満はありませんか?

 

畑:今の環境に関しては無いですね。正直。昔は・・・・、それこそマウスで絵を描いていたころは、もう筆圧とかっていう話では無かったので・・・。もう今の環境は天国みたいな感じだと思います。

 

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――これからデジタル作画を始める方に、アドバイスはありますか?

 

畑:今から、デジタルをやる人はすごくハードルが低いと思うんですよ。
CLIP STUDIOの性能もそうだし、Wacomの液晶タブレットの性能も、もう昔から考えたら、本当に考えられない位、性能が上がっている。勿論、パソコンの性能も段違いなので・・そんなに抵抗は無く、やれるんじゃないかなぁって思うので・・・。後は、思い切りじゃないですかね。練習っていうよりも。

 

 

畑先生、お忙しいところありがとうございました。
今回のインタビューの続きは、下記の動画に収録されています。

アシスタントさんやアニメ化についても熱く語っていただきました。
ぜひチェックしてみてください。

 

畑健二郎
漫画家
代表作『ハヤテのごとく』(小学館)累計発行部数2000万部突破。4度のアニメ化に加え、劇場版を放映。
2015年7月より声優浅野真澄氏と制作した同人誌「それが声優!」がアニメ化し、好評放送中。

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