阿仁谷ユイジ先生『テンペスト』液晶タブレットを使用したライブドローイング

阿仁谷ユイジ先生に講談社 ITAN 27号掲載の『テンペスト』の1コマを描いていただきました。今回は、そのライブドローイングの様子をレポートいたします。

 

まずは完成原稿をご覧ください。
今回描いていただいたのは、こちらの原稿の1コマ目となります。

112_阿仁谷ユイジ先生ライブドローイング_001

作業工程

早速ですが、実際の作業工程を見てみましょう。

今回のライブドローイングでは、事前に下書きを準備していただきました。

112_阿仁谷ユイジ先生ライブドローイング_002

 

 

まずペン入れです。デジタルでは多彩なブラシが準備されており、自分の理想のペンタッチまでカスタマイズすることが可能です。阿仁谷ユイジ先生もブラシをカスタムされているようでした。
「手→顔の輪郭→髪の毛→首→右目→鼻→左目→ほくろ→口→ほほ」の順にペン入れを行います。

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▲手の描き込み

 

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▲髪の描き込み

 

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▲目の描き込み

 

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▲口や頬も描き込みます

 

 

背景へトーンを追加します。デジタルではワンクリックで簡単にトーンを貼ることができます。

トーンを貼り付けた後でも位置やサイズ、回転を修正することができるので大変便利です。

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▲背景へトーンを貼ります
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▲微調整

 

左手へ、背景とは異なるトーンを追加していきます。デジタルでは、トーンの種類も豊富でトーン代もかかりません。各種トーンをイメージに合うまで何度も試すことができます。

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▲左手へトーンを追加
手のエッジ部分のトーンを削除しながらハイライトを追加していきます。

筆で描く様にトーンを削る感覚や何度も繰り返しやり直しを行い試行錯誤できるのはデジタルならではです。

112_阿仁谷ユイジ先生ライブドローイング_010

▲エッジ部分のトーンを削除

 

 

あっという間に、1コマ目が完成してしまいました。

112_阿仁谷ユイジ先生ライブドローイング_011
▲完成

 

 

今回は紹介しきれませんでしたが、デジタルでは、トーンの他にも効果線やフキダシ、3D背景など、マンガやイラストの制作に必要なもの、描き続けるために必要なものが全て準備されています。コスパも高く、月額のレンタル料金も数百円台と非常にお得です。これからマンガやイラストに挑戦したい、そんなあなたにはデジタルでの作画をお勧めいたします。

 

 

今回のレポート、いかがでしたでしょうか。

ライブドローイングの様子は、下記の動画に収録されています。

阿仁谷先生の流れるような筆さばき、ぜひ動画でチェックしてみてください

 

阿仁谷 ユイジ
漫画家
2007年「喜劇は恋で進化する」でデビュー。BL、一般問わず、幅広い方面で活躍中。
現在、「テンペスト」(講談社『ITAN』)、「もういちど、なんどでも。」(祥伝社『onBLUE』)連載中。
www.anygm.info(http://anygm.info/
代表作
「テンペスト」(KCxITAN 講談社)
「阿仁谷ユイジ短編集 イタイほどかわいい」(太田出版)
「男子迷路」(シトロンコミックス リブレ出版)

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