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【色塗りのコツ】失敗しない影色の選び方が知りたい!

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イラストを描いてみたけど、なんとなくパッとしない、色がくすんでいるような気がする…と思ったことはありませんか? そういうときは、ベースの色ではなく影の色を見直してみましょう。影の色はイラスト全体の印象に大きく影響します。本講座では、影の色によるイラストの見え方の違いを解説します!

デジタルイラスト初心者の場合、イラストの色を塗るときにカラーパレットから「なんとなくここらへんの色を使うとよさそう?」と感覚だけで選んでいる人も多いと思います。

 

感覚で選ぶのももちろん大切ですが、「どうしても地味な色になってしまう」「思ったような色にならない」と感じている人は、以下の色の選び方を内容を参考に影色の選び方を見直してみましょう。

 

基本になるベースカラーの色の選び方

 

影色を塗る前に、まずは、イラストの元になるベースの色を塗っておきます。

 

 

たとえば肌色のベースを塗る際、透明感のある明るい肌色を作りたいと思ったら、カラーパレットの上辺ギリギリの明度の高い部分から色を選択するとよいでしょう。

 

※記事内ではスマホ等で使用できる無料のお絵かきアプリkakooyo!のカラーパレットで解説していきますが、カラーパレットの構成は使用するソフトにより多少異なります。

 

影色はベースカラーに大きく影響する

次に、影色を選択しますが、ここでは影色がベースカラーに与える影響を比較するために、【A】明度を変更する方法、【B】彩度を変更する方法の、2通りの方法を試してみます。

 

【A】明度を変更する場合は、色をピックアップするポイントを下方向に移動させます。

 

 

【B】彩度を変更する場合は、色をピックアップするポイントを元の位置から右方向に移動させます。

 

 

元の人物イラストに、【A】明度を変更した影色と【B】彩度を変更した影色でそれぞれ陰影をつけました。

 

 

【A】【B】それぞれの影色に影響を受けて、ベースの肌色がまで違う色で塗られているように見えます

 

【A】の明度を変更した方は色がくすんで、肌はもちろんイラスト全体が暗い印象になっています。

【B】の彩度を変更した方はベースの印象そのままの明るい印象です。

 

これで、影の色がベース色やイラスト全体に影響を与えることがわかったと思います。

 

『影=黒くする』と思っていると、思わぬくすみの原因になります!

 

 

「色相」の調整を加えた影色の変化

 

今度は「色相」を変化させて影色を作ってみましょう。

彩度・明度と共に「色相」を変更します。下図のように、色相・彩度・明度を変更しました。

 

 

ベースの肌色よりも少しだけ赤に近づけた色相に設定し、影を塗りました。

 

 

「明度」「彩度」での変化と同じように、赤い影色に影響を受けて、ベースの肌色自体も血色がよくなったように見えます。

 

このように、影の色などイラストの一部に塗られた色が、イラスト全体の色の印象を変えることがあります。
そのため、色を選択するときは、「彩度」「明度」「色相」を意識しながら色を選択することが大切です。

 

POINT
デジタルイラストの場合、ベースのレイヤーと影のレイヤーを分けて描画しておけば、あとから自由に色を変更・調整できます。いろいろな色を試して変化を確認してみるとよいでしょう。

 

影の強い味方、乗算レイヤー!

 

髪と服と肌と、それぞれ色が違うからどんな影の色を選べばいいんだろう…、ワンドロでパーツごとに影を塗っている時間がない!という方など、影色に迷っている初心者には、「乗算」レイヤーがおすすめです。

 

「乗算」レイヤーには、全部のパーツの影を同じレイヤーに同じ色で塗っても、それぞれのベースの色と掛け合わせられて色浮きしない影色を表示してくれるという便利な効果があります。

 

「乗算」レイヤーはレイヤー自体の合成モード(描画モード)を変更するだけで設定できます。

設定方法は各お絵かきソフトによって異なりますが、レイヤーパレットなど、レイヤーが表示されている画面の近くにある「通常」と表示されているボタンをクリックすることでモードを変更できます。

ワンクリックで変更するだけで設定できますので、難しそう…と思わずにぜひ使ってみてください!

 

 

POINT

お絵かきソフトで使用できるレイヤーの合成モード(描画モード)の使い方について詳しくは使用しているグラフィックソフトのマニュアル等を確認してください。また、こちらの記事で合成モードについて解説しています。

 

下図のように、もともとパーツごとにベースの色に合った影色を塗っていたイラストを、乗算レイヤーの影に置き換えてみます。

 

影の色をそれぞれのパーツごとに塗った元のイラスト

基本的な影の付け方ですが、パーツごとに影の色が浮かないように色を選択する必要があるため、どうしても時間がかかります。

 

影を乗算レイヤーに同じ肌色で塗った場合
乗算レイヤーでベースの色に重ねると同じ濃い肌色を塗っても、髪は濃いグリーンで表示され、着物は肌色の影響を受けて少しオレンジがかった影になり、ベースの色に馴染みます。

 

影を乗算レイヤーに同じ紫色で塗った場合
肌色とは正反対の反射光のような紫色の影を合わせてみます。透明感があり、反射光のようなおしゃれな感じも出ます。

 

 

おわりに

影色の変化による印象の違いについて理解できましたか?

好きな作家さんや他の人の作品を見るときには、ぜひ影色にも注目してみてください。

 

 

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