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【ポーズ研究】刀のカッコイイ構え方・作例

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刀はもちろん無機物ではありますが、何百年も昔から人とともに時代を経てきた歴史を考えると、ただの鋼のかたまりではない、刀としての「表情」があるとも思えてきます。ここでは刀を持ったキャラクターを描く際に、キャラクターではなく、あえて「刀」を主体として魅せるポーズを考えたいと思います。

 

戦う道具としての役割はもちろんのこと、神社に奉納されるなど、神事に使われることも多かった日本刀。そんな力を秘めた刀には、それ相応の表現力があります。

 

そんな刀を主体とした場合、どのようなポーズが考えられるのでしょうか。

 

刀を前面に出した構図のキホン

刀を前面に置いてみる? キャラより大きく刀を描いてみる? 

 

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刀を魅せつつのポーズにはどんなものがあるのかを考えてみます。

次の2種類のポーズで考えてみましょう。

 

特に動きをつけずにただ単に刀を前面に構えたⒶ

 

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刀を前面に構えるポーズは同じまま、頭の角度や腕の伸ばし、身体のひねりなどを加えたⒷ

 

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Ⓑどちらも、「刀をキャラクターより前面に置いた構図」という、刀を主体にするという点で一番シンプルな構図で作ってみました。

シーンなどにもよるので、どちらがより良いということはありませんが、Ⓑのほうがカッコよく見えるのではないでしょうか。

 

単純に「刀を前面に出すこと」で刀を主役に持ってくることは簡単ですが、その所有者にも動きを取り入れることで、主役になった刀も、よりカッコよく見えてきます。

 

 

オーバーパースを使った魅せ方

 

以下は極端な構図の例と、現実的な構図の例を図で示しました。

 

 

A.オーバーパースの構図例

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▲刀自体をものすごく大きく見せる構図。イラストを見た際、刀の存在に一番に目がいくように。多少現実離れしていても、とにかく存在感を出して魅せる。

 

 

B.通常パースの構図例

 

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▲現実で同じポーズをとった場合、当然ながらA.のような図にはならない。現実味のあるリアルなポーズを描きたいときは、刀とキャラクターの大きさを比較しつつ、大げさになり過ぎないよう気をつける。

 

A.のようにオーバーにしてしまうと、現実的ではありませんが、あくまで「カッコよさ」で考えるならアリです。

 

キャラクターより大きく見せられること、切っ先などの刀の一部をオーバーに描くことで刀の存在を強くするなど、現実ではありえない分、イラストで魅せる単純な「カッコよさの値」は上がります。

 

 

ポーズ以外で魅せる方法

 

「刀を前面に出した構図のキホン」で対比したポーズのうち、動きがついていないを使って説明します。

 

単純な動きだけでいえばのほうがカッコよく見えると前述しましたが、下の図のように、
キャラクターの身体に動きをつけずとも身体以外の部分に動きをつけることで、

刀を主役に置きながら人物にも静かな存在感を生み出すことが可能です。

 

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刀や身体は静止した状態のまま、髪や服に「風が吹いた動き」だけを入れています。
刀をキャラより前面に出しつつ、あえて身体には動きを入れないことで、髪や服の動きに邪魔されることなく、刀を主役としてカッコよく魅せることができます。

 

 

ポーズの作例

 

刀を主役にした、さまざまなポーズ例を紹介します。

 

 

まっさきに刀の存在が目に入る、切っ先をオーバーなくらい大きく見せる構図。

 

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刀をまっすぐ前面で持っスタンダードな構えのポーズ
キャラクターの顔を半分隠す構図により、より刀の存在を強く見せることができる。

 

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光の効果を追加し、画面の真ん中付近に配置することで刀に視線がいく構図。

 

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敵に向かって刀を突きつけるポーズ

最初のポーズと同様に、一番に刀が目に入ってくる。

 

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※本記事は、『デジタルで描く!「刀剣+ポーズ」イラスト真剣講座』(夏生著/SBクリエイティブ刊)からの特別版抜粋記事です。

 

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