惹きつけるポイントは「視線誘導」☆人気イラストレーター『烏羽 雨』さんの塗り絵で学ぼう

プロのイラストレーターさんの線画を使って「塗り絵」をしてみませんか? 完成図を見ながら塗って色塗りや配色の勉強をするもよし、気分転換で自分の好きな色に塗るもよし、楽しく色塗りしてみましょう。貴重な作者からの解説もあります!
烏羽雨さんのイラスト「梅の花と女の子」
烏羽雨(からすば あめ)さんの絵を見ていると、「清純・無垢」といった言葉が自然と出てきます。
繊細な筆遣いが特徴の雨さんのイラストに、あなたの色をのせてみませんか?
彩色済イラスト (※線画はこちら)
烏羽雨さんより、色塗りのPOINT解説!
明るく鮮やかな和服の女の子を描いてみました。
(1) 構成は、顔→髪飾り→帯→袖→背景→前景の花→顔と、ぐるっと右回りに一周するように配置してあります。 絵の中で主役と脇役をつくり、視線を誘導すると見る人の絵への滞在時間が伸びて「見ごたえのある絵」になります。
(2) 1のためには、顔の次に髪飾りを目立たせないと、想定した視線のルートがくずれてしまうので、髪飾りを絵のなかでの差し色として唯一の鮮やかな青にしてあります。飾りをいくら目立たせても、見る人は必ず顔から絵に入るので大丈夫です。
(3) 主役(顔周辺)をこれでもかと目立たせたので、準主役の帯も3番手としてそこそこ鮮やかなコントラストにします。このあと着物の柄を描くわけですが、顔や帯より画面で目立ったら、最初の画面プランにそぐわないので困ってしまいます。完成度はあげたいけど目立ったら困る………というときでも、目立たないようにちゃんと描きます。4番手5番手としてちゃんと存在させましょう。脇役がいてこそ主役が引き立つというのは、絵でもストーリーでも同じ。
(4) 着物の柄と同じ背景にして自然と背景に目をうつし、そこから上の花に移動してもらって、また顔に戻ってきてもらいます。これで視線1周できたかな?
こんな感じで、いつも構成を考えています。
塗り絵をする際のお願い
<線画画像を保存する方法>
- パソコンの場合:画像を右クリックして表示されるメニューから「画像に名前をつけて保存」を選択し、表示されるダイアログで名前をつけて、デスクトップなどわかりやすい場所に画像を保存します。
- スマートフォンやタブレットの場合:画像を長押しして表示されるメニューから画像を保存します。保存した画像は「アルバム」「写真」等に保存されます。
<線画のご利用について>
「イラスト・マンガ描き方ナビ」で塗り絵用として公開している画像データ(以下、「線画」といいます)は、下記に同意のうえご利用ください。
- 線画の著作権は著作者に帰属しています。
- 線画はイラスト・マンガ描き方ナビが許諾した下記の範囲でご利用ください。
- 線画は、自由に彩色してご利用いただけます。
- 線画を彩色した画像は、ピクシブをはじめ、ご自分のブログなどで自由に公開できます。
- 線画のファイルを彩色しない元の状態のままで公開、配布することはお控えください。
- 線画には、著作権者を示す表記が含まれています。これを変更、消去し、線画の著作者が識別できない状態にすることはお控えください。
※メモ:
- 色をぬるときは、色ぬり用のレイヤーを新しく追加すると便利です。
- スマートホンの標準アプリで画像を開くと、真っ黒に表示されることがありますが、それはこのPNGファイルの背景が透明に設定されているためです。お絵かきソフトで開くときれいに絵が見えます。