【共感を生むイラストを描くために】むめなインタビュー

デジタルイラスト初心者に向けてSNSで共感してもらえる絵を描くための秘訣や心得を、Instagramのフォロワー数8万人以上の人気学生イラストレーター”むめな”さんにインタビュー。どんなアプリで制作をしているのか、実制作についてもお伺いしました!
もくじ
学生イラストレーター
女の子の魅力、力強さや可憐さを表現したイラストを制作。
創作イラストを中心にTwitter,Instagramで活動中。
Twitter: https://twitter.com/9999mme
Instagram: https://www.instagram.com/9999mm_e/?hl=ja
1.SNSイラスト投稿の秘訣・心得
絵は見てくれる人とのコミュニケーション
SNSでイラストを投稿する人が増えていますが、SNSで作品を公開することの魅力・やりがいはどのようなところですか?
―むめな:
SNSで見てもらえるのはほんの一瞬です。でも「一瞬」というのは一見短所に見えますが、実はそんなことありません。
SNSで発信することで、美術館や展示会に足を運んでもらわなくても絵を見てもらうことができます。
SNSは、このようにして描き手と鑑賞者のギャップを埋めてくれる大切な場所だと思います。
また、なんとなく描いた絵でも発信してみると、じっくり見て考察してくれる方がいるのです。
SNS上に投稿することで、絵は見てくれる人とのコミュニケーションの1つにもなるのです。
むめなさんが作品を発表し続けていくうえで大切だと思うことを教えてください。
―むめな:
描きたいと思った理由を描き終わるまで忘れないことです。
なぜなら、一番最初に感じた感覚を完成まで持っていくことで、見てくれた人にもそれが伝わってくれるのではないかと思うからです。
技術的に試してみたいことも、感覚的に得たインスピレーションにしても、一番最初のイメージからブレないように、制作過程で何度か見つめ直すようにしています。
また、私は上手く描けるものだけを描く癖を無くす為に、前回のものと同じ印象のものは描かないということも決めています。
絵は、一枚描いただけで劇的に上手くなることは難しいですが、少しずつ自分の中で変化をつけていくように意識しています。
▼ むめなさんの作品「ひまわりの女の子」ができるまでのドローイングBTSはこちらから!
むめな「ひまわりの女の子」ができるまで… | your school BTS
SNSで共感してもらえる絵、自分らしい絵を描くために必要なことはありますか?
―むめな:
どんな絵にも間違いというものはありません。
絵を始めたばかりは特にルールに囚われてしまうことが多いように感じますが、絵の正しさよりも自由な表現や偶然性を優先して描いてみることです。
私は女性をテーマにした作品をSNSに投稿しているのですが、インスピレーションを感じた資料や写真から、自分が感じた魅力だけを引き出して描く練習をしています。
自分らしさとは、どこに魅力を感じたのか、何を楽しいと思うのかという部分部分に秘められているように感じます。
好きだと思った要素を自分の絵に詰めていくことで、自分らしい作品が完成するのではないかと思います。
どう見せたら美しい画面になるか、どう描いたら自分が一番楽しめるのかを考えて、自分の中の「好き」を探っていきましょう。
SNSで発表する作品で特に気を付けていることはどんなことでしょうか。
―むめな:
イラストに限らない話ですが、著作権を含め他の人の表現や技術に傷をつけないことです。
SNSは世界中の人からアクセスが可能な場所です。特定の価値観を持った人を批判するような内容になっていないか、誰が見ても平等に捉えられるものになっているか等、自分の偏った思想や考えが露呈しないように気を付けています。
メッセージ性のある絵は特に意識するようにしています。
2.普段使用しているお絵かきアプリについて
作品制作ではCLIP STUDIO PAINTを主に使用されているそうですね。使いはじめたきっかけなどはあったのでしょうか。
―むめな:
もともとはイラストレーターの方から多く支持されている印象を受けたことと、せっかく有料ソフトを買うなら機能が充実したものが良いなと思いCLIP STUDIO PAINTを選びました。
実際に使ってみると、できないことがないくらい機能が充実していて、まだ私が使ったことのない機能もきっとまだまだあると思います(笑)。
CLIP STUDIO PAINTの良いところはどんなところですか?
―むめな:
色んな素材をダウンロードできるところです。加えて、CLIP STUDIO PAINTでは、ペンやブラシを自由に作ることもできて、それを販売することもできます。
色んな人が制作して販売しているので、描きやすい筆が見つからない時は、そこから良さそうなものをダウンロードして試すことができて、とても便利です。
色々試して、自分のお気に入りを見つけることができます。
他に作品制作で使用しているアプリはありますか?
―むめな:
iPadだと、Procreateとか、無料のアイビスペイントやMediBang Paintなどを使っていたこともありました。
Procreateは今でもたまに使っています。Procreateは落書きやラフ画など手の感覚で描きたい時によく使用します。清書したい時は、細かいところまできれいに描けるCLIP STUDIO PAINTを使うようにしています。
▼むめなさんがCLIP STUDIO PAINTを使って髪の塗り方を紹介している動画はこちらから!
【むめな】4-3 髪の塗り | Sample from your school
むめなさんからメッセージ
SNSで見てもらえる絵というのは、純粋に絵を描くことそのものを楽しんでいる絵と言えるのかもしれません。
ひとつひとつの作品に丁寧に向き合っていくことで、小さな変化の発見につながります。
その過程の中で技術が身につく瞬間を楽しんでいきましょう。
またイラストは、世の中に存在する様々な境界線をこえる大きな可能性を秘めています。
SNSを通じて作品の発信することで、新たなインスピレーションにつながるかもしれません。
みなさんもSNSでご自身の作品を発信してはいかがですか?
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