あふれる透明感!キラキラな目・瞳の塗り方をマスター!

あふれる透明感!キラキラな目・瞳の塗り方をマスター!

キャラクターイラストで一番注目されるパーツといえば「目」です。星空のようにキラキラと輝く透明感のある瞳の塗り方をマスターして、思わず吸い込まれそうになる魅力的な目を描いてみましょう!デジタルイラストのテクニックを使えば、初心者でも簡単に瞳の輝きを表現できますよ。


この記事では、目の描き方の中でも特にキャラクターの印象を左右する瞳の塗り方を中心に解説します。

今回はつやっとした透明感があり、星空のようにキラキラと発光しているような雰囲気の瞳の塗り方を紹介します。ソフトはCLIP STUDIO PAINTを使用しています。

目の線画を用意!

透明感のある目の線画を描くときは、まつ毛の部分をしっかり太めにし、まつ毛の束を2~3本ほど描くのがポイントです

仕上げでまつ毛にハイライトを入れたときに映えやすくなりますよ。


まつ毛の描きこみは後から行うので、ここでは[Gペン]を使って真っ黒に塗りつぶしておくだけでOKです!


まつ毛が髪と被っている部分はまつ毛が描いてあるレイヤーを選択してから、髪の線画に沿ってまつ毛の一部を消すと、髪とまつ毛の前後関係が分かりやすくなります。

Memo 目を左右対称に描くのが難しいときは… 

正面からの顔を描きたいとき、左右対称な位置に目を描くのが難しい…💦と感じることもあるかもしれません。

そんな時は[対称定規]がおすすめです!対称定規を使用すると、自動で線対称に絵が描けるので目安にすると目の位置を決めやすくなります。


定規ツールから[対称定規]を選択し、[ツールプロパティ]パレットで[線の本数]を2に、[線対称]にチェックが入っている状態でキャンバスをドラッグすると紫の線で定規が表示されます。


定規を基準に、左右対称に線が引けるようになります。


塗り方以外の目の描き方や描き分けについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。


目の特徴でキャラクターの個性を描き分ける!【デジ絵】

白目を塗

続いて、白目を塗ってみましょう。分かりやすいようにここからは目以外の部分は着彩した状態で説明します。

まず新規レイヤーを作成し、白目の範囲を[Gペン]を使って薄い灰色でベタ塗りします。

白目が塗れたら、目の下の方に入る光を白で目の形に合わせて楕円状に描きます。

これで白目は完成しました!

まぶたに血色感と立体感を足す

目の周りに血色感を出すため、まぶたにアイシャドウのようにピンク色を塗っていきます。
二重幅を中心にピンク色を塗った後、まぶたの中心だけに明るめの色を乗せると立体感が出せますよ。

瞳の下塗り

瞳を塗りこんでいく前に、瞳の範囲を下地の色で塗りつぶしておきます

ここでは[Gペン]のようにくっきりと塗れるブラシを使用します。


今回は青い瞳を描いていく予定なので青色でベタ塗りしました。

この上から塗りを重ねていくため、ここでは鮮やかすぎない色・濃すぎない色を塗っておくと後々の工程で色が塗りやすいですよ。


カラーサークルでピンク色の枠をつけた範囲の色がおすすめです。

瞳の色を塗り込んで立体的に!

瞳を塗り込むときは、先ほど下塗りをしたレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、[下のレイヤーでクリッピング]したレイヤーに塗ると、瞳の範囲をはみ出さずに色を塗ることができます。


工程ごとに新しいレイヤーを作成してクリッピングして塗るのを繰り返すことで、やり直したいときも簡単に工程を遡れます。

濃い色で目をフチどる

今回はCLIP STUDIO ASSETSで無料でダウンロードできる「ペン・ブラシ_Ver.1.10.9」に収録されている[水多め]を使用しました。

自然な混色がしやすいので、やわらかい塗りをしたいときにおすすめです。

https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1842019


[水多め]で瞳のフチの部分をぐるっと暗い青色で囲みます。

続いて、濃い青色で囲った部分の上に重ねて彩度高めの水色で瞳のフチをぐるっと塗ります。


濃い青色で囲った部分が少し残るような範囲に塗ることで自然に瞳の中に模様ができます。

均一に塗りつぶすより、色の明るさを変えながらなじませるように塗っていくと綺麗な瞳のフチになります。

オーバーレイレイヤーでグラデーションをつける

新規レイヤーを作成し、合成モードを[オーバーレイ]に変更します。

エアブラシの[柔らか]で瞳の上部を紺色、真ん中あたりを水色、下の方をピンクでふんわりと塗っていきます。

瞳に立体感が出てきました!

瞳孔と瞳の模様を描く

新規レイヤーを作成し、[水多め]で瞳孔と瞳の中の模様を描いていきます。

フチの部分を避けつつ、瞳の上部を暗い紺色で塗ります

また、そこからつなげるように虹彩をイメージした円形の模様を描いていきます。
瞳孔はやや縦長の楕円を描き、下の方だけ少し明るい色で塗っておきます。

慣れてきたら瞳孔や模様を自分なりにアレンジしてもキャラクターに個性が出せますよ!

目の暗い部分にうっすら鮮やかな青を入れる

瞳に奥行きを出すため、先ほど暗い色で描きこんだ瞳の上部の暗い部分に周りより鮮やかな青をうっすらと描きこみます。

[水多め]で、瞳の端は薄め、瞳の中央付近は濃いめに色を載せます。

目の下の方に光を入れる

目の立体感や透明感を出すため、瞳に入り込む光を描いていきます。

合成モードを[ハードライト]に設定し、瞳の下の方に横長の丸で光を描きこみます。

青系の色ではなく紫やピンクなどの色を使うと、色味の幅が出てより注目される瞳になります。

目の真ん中をうっすら光らせる

目の下の光を描きこんだら、[オーバーレイ]のレイヤーにエアブラシの[柔らか]でふんわりと水色の色を重ねます。

瞳の中心付近に色味を加えつつ発光感を出すことができますよ。

反射光を描きこむ

瞳をつやっと見せるために欠かせないのが「反射光」です。

周囲のものが映り込んで反射しているように見えることで、瞳の透明感を表現できます。

灰色に近い水色や紫の反射光を入れることで鮮やかな部分が引き立ちます。

反射光を描きこんだレイヤーは不透明度を30パーセント程度に調整します。

瞳の色味を調整する

瞳の描きこみはあと少しです!このあともっと瞳をキラキラさせる前に、一度色味を整えます。


調整前

【オーバーレイレイヤーで鮮やかに調整】

鮮やかさがもう少し欲しい部分に[オーバーレイ]で鮮やかな色を重ねます。エアブラシの[柔らか]でふんわり調整しました。

【乗算レイヤーで暗く落ち着いた感じに調整】

逆に色味を暗く落ち着かせたい部分は[乗算]で暗い色を重ねましょう。

目の中心付近やフチに落ち着いた青色を乗せ、ハイライトを入れる予定の部分にも暗い色で丸を描いておきます

瞳の中にキラキラを散りばめる

[覆い焼き(発光)]のレイヤーで瞳の中にキラキラとした模様を描いていきます。

今回は筆圧によって粒の大小が変化する「筆圧検知しぶきブラシ」を使用しました。
https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1817149

瞳の中心付近は大きめのキラキラを高密度で、瞳の周縁部は小さめのキラキラを低密度で描きこんでいきます。

キャラクターの雰囲気によっては、ハートや星などのモチーフを入れてもかわいくなりますよ!

まつ毛に反射光を入れる 


まつ毛の線画より上に新規レイヤーを作成し、まつ毛に反射光を入れていきます。ここから一気に目の立体感や透明感がでてきますよ。


まつ毛の端は肌のピンク色を反射光として入れていきます。目の外側から内側のストロークで、シュッシュと線を重ねながら塗っていきます。


まつ毛の線画のフチは塗りつぶさないで残しておくことで、目の印象を薄めずに情報量を増やすことができます。

まつ毛の中央付近やぴょこんとした毛束の部分は鮮やかな水色で瞳の反射光を描きこむと、キラキラ感がぐっと引き立つようになります!

まつ毛は髪の毛よりも後ろにあるため、重なっている部分は髪の毛の色をうっすら載せることで前後感がはっきりします。


くっきりと塗りつぶさず、水彩系のブラシでうっすら塗るくらいにしておくと、顔周りの髪の毛の透け感が表現できて、キラキラな瞳との親和性もばっちりです。



ハイライトを入れる

次はいよいよハイライトです!思う存分瞳を輝かせましょう!

ハイライト(大)

ハイライト用のレイヤーを線画のレイヤーより上に作成します。

丸い大きなハイライトを瞳の上部に、十字にきらっと輝くハイライトを瞳の中央付近に描きこみます。

ぱきっと目立たせたいハイライトなので[Gペン]でくっきりと描きます。

ハイライト(小)

先ほどのハイライトより小さいハイライトを、瞳のフチの線画に重なるように不規則に描いていきます。


ハイライト(大)の周りにも散りばめていきましょう。

白だけでなく、水色や紫など様々な色を使って情報量を増やすのがおすすめです。


瞳の下部に描いたハイライトは形を分かりやすくするため、濃い青などでフチをつけます。

まつ毛の上にも小さくハイライトを入れて輝きを足しても良いですね。


※ここでは分かりやすくするためにハイライト(小)のみ表示しています

大小さまざまなハイライトで瞳をキラキラさせることができました!

最後に、ハイライトを描きこんだレイヤーの一つ下に新規レイヤーを作成し、合成モードを[覆い焼き(発光)]に変更します。

一番大きな瞳のハイライトの下に、[エアブラシ]→[柔らか]でビビットピンクをふんわりと塗り、輝きを目立たせます。

さらに、目の真ん中、フチ、下部などにピンクや水色、紫などの光を描きこみ、思う存分キラキラに輝かせましょう✨

キラキラとした星空のような瞳が描けました!

まとめ

今回はキラキラ輝いている目の描き方を紹介しました。目の情報量が増えるとキャラクター全体の印象も強くなります。

キラキラで透明感あふれる瞳の描き方をマスターして、魅力的なキャラクターをぜひ描いてみてくださいね!

別の色味にしたり、ハイライトの形を変えたりと色々なアレンジをしてみるのもおすすめです。ぜひ試してみてください✨

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