【小学館 まんが家養成講座】エピソードからストーリーを考えよう!

マンガのストーリーをエピソードから考える方法

まんがの描き方を基礎から教える【小学館 まんが家養成講座】!今回は『エピソード』についてレクチャーします。ストーリーを具体的に作っていく上で欠かせないのが『エピソード』です。作品のキャッチやキャラクターを読者に伝えるには、『エピソード』が大事です。今回は、プロ作家も使っている『エピソード』からストーリーを作っていくテクニックも紹介します!

 

『キャッチ』については、『【まんが家養成講座】自分の作品ならではのキャッチを作ろう!』で説明しています。こちらもあわせてご覧ください。

 

『エピソード』って何だ?

エピソードは、ストーリーの中で起こる出来事一つ一つを指します。たとえばファンタジーまんがを例にとれば、

 

『昼休み、学校の屋上、友人と遊び半分で描いていた六芒星が光り出す』

 

『突然光に包まれる主人公、そして異世界に召還される』

 

『召還された世界~夜、頭上に3つの月が輝く ここが地球ではないことを知る』

 

『目の前には深い森、はるかかなたに高い塔らしきもの それを目ざし歩き出す』

 

……

 

この『』で区切られた場面ごとのひとかたまりがエピソードです(もっと細かく考える場合もあります)。

 

いつ、どこで、だれがなにをどのようにするのか? 具体的なアイディアやキャラクターの行動がエピソードというわけです。

 

『エピソード』からストーリー構成を作る技『付箋&ノート』

 

1つのまんがはエピソードの集合でできています。その作品のキャッチになりそうなスペシャルなエピソード以外にも、小さなエピソードなども必要です。

 

このエピソードたちを順番にならべていったものが、ストーリーの構成です。

 

しかしエピソードはただ時間経過順にならべればいいわけではありません。

 

最初に主人公のバトルシーンを入れる方が、読者にアピールするかもしれませんし、推理ものであれば、最初に犯人を特定してしまうことだってアリです。

いろいろ試行錯誤しながら、このエピソードが効果的なのはどこか?と悩むのもストーリー作りでは日常茶飯事なことです。

 

あなたは思いついたエピソードをどうしていますか? アイデアノートなどに書きためている人も多いのではないでしょうか?

 

とある作家さんのアイデアノートをみせていただいて驚きました。

そのノートには、5×5cm大の付箋(ふせん:ポストイットなどの簡単に貼ったりはがせたりできるメモ紙のことです)がびっしり貼ってあったのです。

 

一つ一つの付箋に、思いついたエピソードが書かれています。

 

ストーリーの構成を考える場合は、ページ数を書き入れた別のノートに振り分けながら、その付箋を貼っていきます。

 

ノートのページが実際のまんがの構成になります。

 

9507_001

 

もし「このエピソードはもっと前に持って行ったほうが効果的だな…」ということならば、そのエピソードが書かれた付箋をはがして、前のページに張り直します。

不要なエピソードははがせばいいだけですし、このページにはもうエピソードが入りきらないならば、後ろのページに移して…と、とても簡単にストーリー構成ができます。

 

9507_002

 

また、不要なエピソードも別のノートにまとめて貼っておけば、いつか別の形で再び使うことができるかもしれません。とても効率的な手法なので、感心してしまいました。

パソコンのワープロなどで、エピソードをカット&ペーストしながら構成するのも効率的だと思いますが、

 

付箋&ノート式のページごとにエピソードを見渡せることは大きな利点です。

 

まだ決まった手法がないようでしたら、付箋を使ったこの手法、ぜひあなたも試してみてください。

 

※本記事は小学館新人コミック賞公式ホームページ内の連載講座『新コミまんが家養成講座』から提供いただいた記事に一部編集を加えたものです。

 

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