まんが作りのコツを徹底解明!~話がまとまらない!等の苦手を克服!編~

マンガの描き方、苦手を克服編

まんがの描き方に悩む人のために「おもしろいまんがの作り方」の仕組みとコツを『りぼん』編集部が徹底解明する連載「まんがの作り方モヤズバッ!」を特別掲載! 今回は、話がまとまらない・設定が活かせない…などの「苦手克服編」です。

 

決められたページ数に収められない、盛り上がりのあるストーリーにならない、設定が活かしきれていない等…

マンガを描くのは好きだけど…ストーリー作りの最中、どうしても苦手な事ってありますよね。

でも苦手だからと避けていては素敵なマンガにはなりません!

 

今回はそんな苦手を克服するための方法や考え方をご紹介します。

 

イラスト:香純裕子/解説:『りぼん』編集部

 

 「話がまとまらない」を克服!

 

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コラムでもっとくわしく!

~キャラにも人生がある~

 

まんがはキャラクターの人生記録、という話をしましたが、投稿作を読んでいると、キャラのことを考える前に、とにかく「まんがを描こう」としている人が多いなと思います。

 

たとえば32ページの読みきりだったら、32ページ分のエピソードだけを考えて、ネームをまとめていないでしょうか、作品として形にすることを優先した結果、こんな人いるわけないと突っ込みたくなるような現実感のない人物が生まれてしまったり、キャラを都合よく動かしてしまったり…。

 

まんがの中にしか存在しないとはいえ、皆さんが描こうとしているのは「人間」ですから、まんがになっていない部分(過去や未来、もしくは出来事と出来事の間や裏側)も色々と想像してみてください。

キャラの人生を追いかけていくうちに、どんなときにどんなことをする人物なのか、キャラの考え方や価値観が、より明確に掴めてくると思います。

主人公だけでなく、相手役のことも考えてあげましょう。

 

その後に、一度出来上がったネームを読み返すと、キャラの描き方が表面的だとか、キャラがぶれているとか、さまざまな問題点も気づけそうです 。

 

また、キャラの人生を眺めているうちに、「この人物を描くなら、もっと別の部分を切り取った方が面白いかも」と気づくこともあるかもしれません。

 

 

「盛り上がらないネーム」を克服!

 

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コラムでもっとくわしく!

~ハードルは心の中に~

 

ハードルのある2人がくっついたら面白い、という話をしましたが、ただ単に正反対のキャラを組み合わせればいいという訳ではありません。

 

投稿作を読んでいて、よく惜しいなと思うのが、こんなパターン。

貧乏な子×お金持ちとか、真面目な優等生×強面のヤンキーとか、いかにも真逆な立場の2人を組み合わせておきながら、キャラ自身が大して葛藤せずあっさり仲良くなってくっついてしまうんです

 

2人の間にあるハードルの本質をきちんと意識しないと、ギャップのある組み合わせも、活かしきれません。

たとえば、貧乏な子×お金持ちの組み合わせだったら、何がハードルになるでしょう?

 

ー見、「貧富の差」と答えたくなるところですが、キャラ同士が「そんなの気にしなくていいじゃん!」と思えば、それはハードルではなくなりますよね。

でも、たいていの人は、私って彼と釣り合ってるかな…と不安に思ったり、彼には私の苦労なんて理解できない…と卑屈になったり、気持ちの面でハー ドルを感じるはずです。

 

現実の人間関係で同じことが言えませんか。

相手と分かり合えない原因を、年齢や性別、立場の差などに求めてしまいがちですが、本当に乗り越えるベきなのは、自分の心の中の不安や弱さなのかも。

 

 

「設定過多」を克服!

 

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コラムでもっとくわしく!

~設定は人間関係を盛り上げる装置~

 

スクーリングや出張編集部などで投稿者のみなさんに「どんなまんがが描きたいんですか?」と質問すると、「同居モノ」とか「年の差モノ」といった、設定のジャンルで答える方が結構います。

 

そこから物語を発想していくのはもちろん間違いではないのですが、そのジャンルがなぜ人気なのかをきちんと分析してから描かないと、設定「だけ」のまんがになってしまうことも…。

たとえば、「同居モノ」について考えてみましょう。

 

ソリの合わない2人の人間がひょんなことからーつ屋根の下で暮らすことに…というのがオーソドックスな展開ですが、大事なのは、「ソリの合わない2人」という部分。

普通だったら一緒に行動しないような2人が、同じ空間で生活せざるをえなくなることで、お互いの考え方の違いに驚いたり、価値観が衝突したりするのが、おもしろさのキモなのではないでしょうか。

 

同居とか年の差といった設定は、あくまでも、人間ドラマを盛り上げるための装置。

 

「犬猿の中の2人が描きたいな、同居させたらもっとケンカしておもしろいかも…」、「困難にもめげず、一生懸命に恋する女の子が描きたいな、じゃあ男の子を年の差があったらどうだろう…」というように、描きたい人間関係設定をうまく組み合わせるのが重要です。

 

 

 

『りぼん』に投稿して連載の夢を叶えよう!

 

『りぼん まんがスクール+』では、まんが作品の投稿を募集中。デジタル投稿や持ち込みも歓迎です。

詳しくは、少女まんが雑誌「りぼん」の公式ホームページ『りぼんわくわく★ステーション』内「まんがスクール+」をご覧ください。

 

 

▼作品を投稿してGETしよう!

■りぼん わくわく★ステーション

http://ribon.shueisha.co.jp/index.html

■りぼん まんがスクールプラス+

http://ribon.shueisha.co.jp/post/school.html

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