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【イラスト】きれいなキャラクター線画の描き方【初心者講座】

初心者向け!キャラクター線画の描き方

キャラクターイラストを描くときに誰もがまず取り掛かるのは「キャラクターの線画」です。しかし、綺麗な線画にならない、立体感がないと感じたことはありませんか? 今回はきれいな線を描くための初心者向けのコツや線画に立体感を出す手法など、線画からいきいきとしたキャラクターを描くための方法を解説しています!

 

綺麗な線を描く方法

 

線画を綺麗に描くにはまずは線の描き方を学びましょう。
ここでは、初心者が線画を描く時に役立つ、難しい線を描きやすくする方法を解説します。

 

■長い線を描くコツ

下の図のような2つの線AとBがあります。

 

どちらかが線の左端から右端まで一度もペンをキャンバスから離さずに描き、もう片方は線を4 回に分けて描いています。

 

どちらが4回に分けて描いた線なのか見分けがつきますでしょうか?

 

 

 

どちらが4 分割して描いた線?

実はBが4 回に分けて描いたものです。AもBも差はほとんどないと思います。
では、線Bはどのように描いた線なのか見てみましょう。

 

 

▼青線部の抜きと赤線部の入りが重なっている

 

長い線を分割して描くコツは、描いた線の抜き(描き終わり)と、次に描く線の入り(描きはじめ)を重ねることです。

こうすることで、線の切れ目が見えなくなり、1本の線として見えるようになります。

このように、線のつなぎ方さえマスターしてしまえば、どんなに長い線でも分割して、綺麗な1本の線として描くことができます。

 

 

■曲線を描くコツ
なめらかな曲線のような難しい線も、長い線を分割して描く時と似た考え方で、分割して描くことができます。

 

1.基準になる線を描く
曲がりはじめがどこになるのか意識しておきましょう。

 

 

2. 2 つ目の曲線を描く
曲がりはじめを1で描いた線に沿うようにすると、線のつながりが自然に見えるようになります。

 

 

3.いらない部分を消す
はみ出ている部分を消します。

線同士の接続部をより自然に見せるために丁寧に消していきましょう。

 

 

4.完成
完成です。実際に描く時は線の色を変える必要はありません。

 

 

>>>そもそも線を分割して描いていいの?

 

確かに一発で線を引くことは理想ですが、サッと一筆で綺麗な線を描くことはプロのイラストレーターでも難しいことです。

 

このような線のつなぎ方を覚えておくことで、気構えることなく綺麗な線を引くことができるのです。

また、身もふたもないことを言ってしまうと、完成したイラストを見る人に、「この線は一度で描いたものかどうか?」という視点で評価されることは、基本的にないと言ってもいいでしょう。

 

 

線画を描いていく

 

ここでは実際にサンプルのイラストを描く様子を通して、線画の描き方のコツを解説します。

 

■線画を描く手順

線画を書く手順は以下の2ステップに分けることをお薦めします。正確な線を描いた後に、その強弱を後づけしていくイメージです。

手順を分けることで、一度に考えなくてはならないことが減らせます。

 

• ラフをもとに線を描く
• 立体感を出すために、線を加筆する

 

 

■ラフをもとに線を描く

(線画の色 H:0 S:53% V:18%)
1.顎の輪郭を描く
「体」レイヤーを作って描いていきます。

 

 

2.前髪を描く

 

 

3.前髪以外の髪の毛を描く
ラフ線の一部がつながっていないので、その部分の形が崩れないよう注意したり、頭全体の形を確認しながら描きます。

 

また、顎のラインが髪の毛で見えなくなるところまで描いてしまったので、はみ出てしまった箇所を消しゴムツールで消します。

 

▼はみ出た部分を消す

 

 

4.目の輪郭を描く
ここからは表情を描き込んでいきます。表情は「顔」レイヤーに描きます。

 

 

5.目の輪郭をバケツツールで塗りつぶします
この時、下書きレイヤー機能が効果を発揮し、ラフに左右されず塗りつぶすことができました。

 

 

6.目、眉毛、鼻、口を描いていく
この時、ラフにはなかった目の下まつ毛部分も描き足しています。

 

▼下まつ毛を描き足す

 

 

7.眼鏡を描いていく
「 眼鏡」レイヤーを作って、眼鏡を描きます。別レイヤーにすることで、後の作業が楽になります。

 

左側のフレームに小さな鼻あても追加しました。

眼鏡を描く時には、「顔」レイヤーの表情を非表示にすると、より描きやすくなります。

 

 

▼鼻あて

 

 

8.眼鏡に隠れる部分の線を消す
眼鏡と髪の毛や肌の位置関係を考えて、眼鏡で隠れる部分の線を消していきます。

 

 

9.眼鏡を持つ右手を描く
眼鏡を持つ右手を描き、右手で隠れる部分を消していきます。

 

 

10.首から襟、リボンにかけてを描く

この時、リボンのラフの形があまり可愛くない感じでしたので、大きさは合わせたまま、丁寧に再度描き起こしました。

 

 

11.カーディガンと左手を描く
胸の位置やバランス、左肩からできる皺の大きさがやや不自然に感じたので、このタイミングで修正しました。

 

 

12.スカートを描く
スカートの輪郭はラフから大きく変えていませんが、スカートの皺を少し細目の線で描いています。

 

 

13.足を描く
左右の膝の位置と、左足のももの太さを修正しています。

 

このように線画を描いた部位の隣り合っている部分を順に描いていくと、全体のバランスを確認しながら描きやすくなります。

 

 

>>>線画はラフそのままでなくても大丈夫

 

リボンの形を調整したり、ラフの時点では描かなかった下まつ毛を描き加えたりと、今回の線画を描く流れの中で、ラフから大きく修正をしている点があります。

 

ラフはあくまで大まかな目安くらいなものだと思って、線画を起こす時におかしいと思ったら直してしまいましょう

ラフ通りに描かないといけない、ということはありません。最終的に納得のできる絵を描くことができればOK なのです。

 

■立体感を与えるために加筆する

ラフを修正しながら描いた段階の線画は、線の入りや抜きを気にしないで描いたもので、言ってしまうと綺麗ですが単調な線画になっています。

 

そこで線画の一部にさらに加筆して立体感を出していきます。

 

 

<線を加筆する場所、加筆しない場所>
線を加筆する場所は、主に影が落ちる部分に接した線で、例としては、前髪から肌に落ちる影を意識して、前髪の流れの交点に線を描き加えていきます。

 

反対に、落ちる影がなさそうな後ろ髪や、髪が肩にかかっている部分には加筆はしないほうがよいでしょう。モノクロの漫画表現としてはこのような線を見かけることもありますが、フルカラーイラストを描く際にはほとんど使わない表現です。

 

▼線を加筆する場所の例

前髪の交点あたりの線

 

 

 

▼線を加筆しない場所の例

落ちる影のない髪の毛

 

 

 

加筆する時には「加筆」レイヤーを作っています。

 

今回の線画に対して加筆を行った場所は下図の赤色で表している部分です。

主に影が落ちやすい部分や、服の皺の交点などを中心に全体的に入れています。

 

もっと強く線の強弱を出すために、線を太めに加筆してしまってもかまいません。

このあたりのさじ加減は個人の好みによるところが大きいです。

 

 

▼加筆後
加筆した部分をもとの線画と同じ色にしました。

 

 

 

▼線画完成
最後にラフを表示しているレイヤーを非表示にすれば、線画の完成です!

 

 

 線画のレイヤー構造
線画を描き終えた段階でのレイヤー構造は下のようになります。ラフはもう表示する必要がないので、非表示にしています。
この後アニメ風塗りで色を塗っていくので、「アニメ風塗り」レイヤーフォルダーを作り、その中に線画のレイヤーをまとめています。

 

 

本記事は、『とことん解説! キャラクターの描き方入門教室 CLIP STUDIO PAINT PROではじめるデジタルイラストの基本』(SBクリエイティブ刊)からの特別抜粋記事です。

 

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