乙女の心を直撃!同人イベント「コミックシティ」とは?

「コミックシティ」は、東京・大阪・福岡の3都市で開催される大規模な同人誌即売会の総称で、大阪・福岡では最大級の同人誌イベントのひとつです。コミックマーケットとの違いや、開催されているオンリーイベント・プチオンリーの特徴、サークル・一般・コスプレでの参加方法など、コミックシティについて詳しくご紹介します!

 

 

同人イベント「コミックシティ」とは?

 

コミックシティとは、赤ブーブー通信社(有限会社ケイ・コーポレーション)が主催するオールジャンル系イベントです。

 

オールジャンル系イベントとは、取り扱い作品やジャンルについて制限がないイベントのことです。
なお、反対に「オリジナル作品のみ(二次作品不可)」や、「特定の作品を扱った作品でないと参加できない」などといった制限があるイベントを、オンリージャンル系イベントと呼んでいます。

 

 

コミックシティとしては年間で15回程度のイベントが開催されていますが、場所や名前によって呼び方が変わります。
主なイベントは、以下のとおりです。

 

近年のコミックシティでは、二次創作を中心に20〜30のオンリーイベントが開催されています。

サークル参加者は好きなジャンルに気軽に申し込むことができ、一般参加者も訪れやすくなっています。

 

(1)SUPER COMIC CITY

通称「スパコミ」「超都市」と呼ばれるイベントで、コミックシティの中でも一番規模の大きいイベントです。

 

毎年東京と大阪の2箇所で開催され、5月の東京でのイベントを「SUPER COMIC CITY」、8月の大阪でのイベントを「SUPER COMIC CITY 関西」と呼称しています。
会場はそれぞれ、東京ビッグサイトとインテックス大阪です。

 

スパコミ関西21会場
▲「SUPER COMIC CITY 関西」会場前にできた行列

 

東京の「SUPER COMIC CITY」は、サークルスペースは2万、入場者数は約10万人となっており、コミックマーケットを除けば「世界的な規模のイベント」と称しても過言ではないでしょう。

 

一方、「SUPER COMIC CITY 関西」は1日のみの開催で、サークルスペースは約1万4000、来場者数は約5万人です。こちらのイベントはコミケの翌週に開催されることが多く、コミケに行くことができなかった関西地区の同人ファンの受け皿的なイベントともなっています。

 


▲「SUPER COMIC CITY 関西」の会場内もこの活気!

 

(2)COMIC CITY 大阪
インテックス大阪で開催される、年2回のイベントです。通常、1月・5月に開催されます。
冬コミ直後の1月では、1万スペースが用意され、こちらもかなりの規模となっています。

 

(3)COMIC CITY 東京
1月・6月・7月・8月・9月・10月・12月の年7回程度開催の、東京ビッグサイトで行われるイベントです。

 

そのほか、3月と11月にも同様のイベントがありますが、こちらはそれぞれ「HARU COMIC CITY」(通称:「春コミ、春都市」)、「COMIC CITY SPARK」(通称:「花火」)と呼ばれています。

 

春コミとは

 

(4)COMIC CITY 福岡
マリンメッセ福岡で、主に12月に開催されるイベントです。スペース数は2,000で、東京や大阪より少なくなりますが、九州地方では大規模のオールジャンル即売会のひとつです。

 

また東京や大阪と比べ、男性向けサークルや男性参加者が多いのも特徴です。

 

(5)こみっく☆トレジャー
夏と冬の年2回、インテックス大阪で開催されるオールジャンル即売会で、大きな特徴は男性向け作品が中心であることです。
本イベントの通称は「こみトレ」で、開催時期の目安としては、冬期が1月のCOMIC CITYの直後、夏期は9月頭となっています。

 

男性向けがメインであるため、PCゲーム・ソーシャルゲームの二次創作や、美少女がたくさん登場するような男性向けオリジナル作品を扱うサークルが多く、企業ブースも男性向けPCゲームメーカーを中心としています。

 

 

コミックマーケットとコミックシティの違いは?

 

では、コミックマーケットとコミックシティは、一体なにが違うのでしょうか?

 

コミックシティの場合、開催頻度や会場が大きく異なります。コミックマーケットが夏・冬の年に2回、東京ビッグサイトで行われるオールジャンルイベントであるのに対し、コミックシティは多数の期間・場所で行われるイベント群になります。

 

代表的なイベントはスパコミですが、他にもオンリーイベントや、2003年からは男性向け作品のみのオールジャンル即売会を開始するなど、様々な趣旨のイベントが開催されています。

 

なお、主な開催都市は東京・大阪・福岡で、東京なら東京ビッグサイト、大阪ならインテックス大阪、福岡ならメリンメッセ福岡で開催されています。

 

客層についても、コミックマーケットが1日目、2日目、3日目で、ジャンル傾向や参加者の傾向が異なるのに対し、コミックシティは「99%が女性向け(男性向け作品中心のこみっく☆トレジャーを除く)」といわれるほど、女性参加者が多いことが特徴です。

 

募集スペースも、会場に依存するものの、募集数100スペース規模のオンリーイベントから、コミックマーケットと同様の東京ビッグサイト全ホールを使用し、2万ものスペースを募集するケースなど、様々な規模のイベントをそろえています。

 

1日あたりの募集サークル数は、コミックマーケットを越えることもあります。

 

 

また、開催時期がコミックマーケットの後に集中するケースが多く、コミックマーケットの抽選に落選するなど、夏コミに参加できなかったサークルや一般来場者を救済する位置づけとしても考えられています。

 

コミックシティの注目トピック

 

女性向けサークルが多い傾向にあるコミックシティ。
最近の人気ジャンルは「東京卍リベンジャーズ」「呪術廻戦」「ゴールデンカムイ」「あんさんぶるスターズ!!」などです。

 

その他、ゲーム系や特撮系など、コミックマーケットではブース数が限られてしまうイベントのオンリーイベントも企画されています。

 

さらに、オンリーイベント内で参加者が「プチオンリー」と呼ばれる企画を主催することも可能です。

好きなジャンル・カップリング等で一斉参加を呼びかけることができ、スペース内の共通POPの掲示、スタンプラリーや記念品の配布などを行えます。

同好者同士で盛り上がることができますよ。

 

コミックシティに参加するには?

 

コミックシティへの参加方法は、主に3つあります。
スペースを借りて自主制作物を頒布する「サークル参加」と、買い物などに行く「一般参加」、コスプレをする「コスプレ参加」です。

 

参加方法

 

 

まずは、コミックシティ主催の赤ブーブー通信社のホームページをよくチェックしましょう。コミックシティでは毎年のように数多くのイベントが行われます。ホームページでは、半年後までのイベント情報が公開されています。参加を考えているのであれば、まずは一度チェックしてみるといいでしょう。

 

◆サークル参加の場合
代表が高校生以上で、自主制作した物を頒布をしたい個人であれば参加できます。
しかし、一般参加と異なり、スペースを借りるので事前に申請が必要です。

申請は「オンライン申し込み」となります。申込みサイトのアカウント登録やサークルカットの登録、参加料の支払いが必要です。

 

◆一般参加の場合
基本的に入場券購入制となっており、一般入場ゲートで入場券を購入する必要があります。
特別な事前準備は必要ありません。参加したいイベントを決め、当日会場に行くだけで参加可能です。
サークル参加者やコスプレ参加者と入場口が違うことがあるので、係員の指示に従って入場します。
パンフレットは、入場券とは別に当日販売しており、希望があれば購入することが可能です。
地図や全参加サークルのPRカットが掲載されているため、同人イベント初心者の方にはおすすめです。
事前のサークルチェックには、電子カタログを使用することも可能です。一般ユーザーは登録不要で、配置図などの情報を見ることが可能です。>>「電子カタログNAVIO」

 

◆コスプレ参加の場合
イベントによっては、コスプレ可能な場合もあります。
またサークル参加者だけに許可される場合と、一般参加者でも参加可能になる場合と、イベントごとに異なります。
登録料(2,000円程度)がかかる場合もあり、事前購入制の場合もありますので、コスプレ参加を考えているなら、事前にイベントの概要をチェックしておきましょう。
詳しくは、赤ブーブー通信社の参加方法情報で確認するといいでしょう。

>>「はじめてのコスプレ参加」

 

 

コミックマーケット以外にも同人誌の即売会は盛りだくさん

 

コミックマーケットに参加できない代わりに、コミックシティへ参加するのもよいでしょう。目当てのサークルがコミックマーケットに落選したとしても、他のイベントに参加する、ということは珍しくありません。

 

出展することを考えている方なら、オンリーイベントの参加も検討してみましょう。かなりの頻度でイベントが行われているので、自分に合ったイベントが見つかるかもしれません。さまざまなイベントに参加しつつ、楽しい同人イベントライフをお送りください!

 

規模はコミックマーケットほどではないものの、コミックシティには、

 

  • 地方都市でも開催される
  • 全体的に女性向けのイベントが多いので女性も安心して参加しやすい
  • オンリーイベントもあり
  • 開催場所や時期に幅があり、地方のサークルも参加しやすい

 

など、コミックシティならではの良さがたくさんあります。
いままで、「同人イベントといえばコミックマーケットしか発想がなかった」という人は、コミックシティにもぜひ関心を持っていろいろ調べてみてくださいね!

 

サークル参加を検討している方は、こちらの記事もご覧ください。

【完全版】同人イベントにサークル参加する!準備から片付けまで【初心者】

 

(制作 : ナイル株式会社)

(執筆 : 哀川 空)

(イラスト : ゆうこ)

 

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