リアルな翼を描こう!解剖学から考える翼や羽根のある生き物の描き方
アーティストのDani Puenteさんが、翼の基本的な構造、動き、人間の腕との違いなどを詳しく解説します!天使や悪魔、ヒューマノイドなどの人型の生き物から、ドラゴン、グリフォンのような翼のある生き物を描くときのコツも紹介。解剖学を意識しながら、リアリティのある翼と翼を持つ生き物を描く方法を学びましょう。
はじめに
創造力が豊かな人々は、空想の世界や、海底都市、特別な力を持つ人々、夢のような生き物、独創的な機械、透明人間になること、巨大になること、火を吐くこと、目からビームを発射することなどを想像してきました。
その中でも「空を飛ぶ能力」は人類の最大の願望の一つでした。
空想上の生き物のペガサス、天使、悪魔、妖精、グリフォン、ワルキューレ、ハーピー、ガーゴイル、ドラゴンなどは何世紀にもわたって芸術家たちの作品に描かれてきました。
これらの生き物たちは「空を飛ぶ」という共通点があり、彼らは皆、少なくとも一対の翼を持っています。
翼をもつ生き物を描くときに、リアルで信憑性のあるクオリティの翼を描くことは、なかなか難しいと思う方も多いのではないでしょうか?
今日はこの問題に正面から取り組みましょう!
このチュートリアルでは、翼の正しい描き方を学び、人間や動物に違和感なく組み合わせる方法を解説します。
必要なのは、紙とペンだけです。準備はいいですか?さあ、始めましょう!
1. 力学と構造
線画を描き始める前に、翼がどのように機能していて、どのような動きをするのか、そしてどのような限界があるのかを明確に理解しておきましょう。そうすることで、翼を描くときに説得力とリアリティーを与えることができます。
まず、人間の腕を見てみましょう。

人間の腕には肩、肘、手首の3つの関節があります。翼にも同じ数の関節があり、可動範囲もほぼ同じです。
翼Aでは、中央部分が最も長く、外側部分が最も短いことがわかります。この外側の関節は人間の手の代わりです。
図Cの動きが図Bの動きに似ていることに注目してください。

次の図は、飛行中の羽根の一連の動きを表しています。

続いて、羽根のある翼 (天使、グリフォン、ペガサスなどの生き物) と、膜のある翼 (コウモリ、ドラゴン、悪魔などの翼) について学びましょう。
1-1 羽毛のある翼
翼がどのように動くかがわかったので、次に翼の各部分の羽毛の種類を区別してみましょう。

翼を描くには、全体の形を構成する基本的な形から描き始めるのがおすすめです。
単純化したパーツでアタリを描くことで、描きたい翼の形を整理することができます。
この場合、2列の隠蔽羽毛(1列目と2列目の小さい羽)と、大きい羽の二次羽毛(3列目)と初列羽毛(4列目)を意識しましょう。
(翼の内側の様子)

全体のアタリが描けたら、羽の向きに注意しながら各パーツに対応する羽を描いていきます。
実際の鳥の写真を参考に、必ず自分で調べることをおすすめします!

次の図をご覧ください。
羽毛の分布は、大きい方の赤い主羽毛と黄色い副羽毛が外側にあり、小さい羽の隠蔽羽毛がバランスを保つようになっています。

それぞれの羽を細かく描く必要はありませんが、リアルな翼を描きたい場合は、各パーツの形を意識して描き分けることがおすすめです。

1-2 膜状の翼
膜状の翼は、羽毛を描く必要がないため、羽毛の翼よりもシンプルに描けます。
それでは、描き方を見てみましょう。
羽毛の翼と比べて、芯となる骨の大きさの違いがより顕著に表れていることがわかります。
また、翼の内側から伸びる骨が、私たち人間の指のように5つの部分に分かれていることも分かります。
この骨を中心にして、翼はいくつかの膜つながっています。膜は羽毛の代わりをしています。

次に、膜状の翼の飛行中の一連の動きを詳しく説明します。

膜状の翼を描く際には、まずは人間の腕を描くことから始めることをおすすめします。筋肉の描き方はデザインによって異なります。
次に、親指以外の各指から長い曲線を描きます。親指は爪の形になります。
あとは、骨を曲線で繋ぎ、膜状の形を作り、最後にキャラクターの背中に組み合わせます。

2. キャラクターデザインに翼を取り入れる
翼の構造、形、種類を理解したら、次はキャラクターにどう取り入れるかを学んでいきましょう。
完璧な形の翼を描いても、位置やバランスを間違えると、多くの時間を無駄にして作品を台無しにする可能性があります。
2-1 ヒューマノイドの翼
現実的に考えれば、人間が持つ筋肉量や骨密度では空を飛ぶことはできませんよね。
空を飛ぶヒューマノイドのキャラクターを作る場合は、科学的な話からは少し離れて、想像力を自由に使って、創造性とキャラクターの美しさに焦点を当ててみましょう。
まず、人体の解剖学上の重要なポイントの1つである肩甲骨の位置を知っておく必要があります。

ご想像のとおり、これらは私たちの翼の自然な出発点になります。
なぜなら、実際の鳥と同様に、翼は胴体の上半分に配置する必要があるからです。
この講座で紹介した内容を思い出して、翼を描いていきましょう。
まずは、翼のベースとなる人間の腕をイメージしてみましょう。まずは肩甲骨から2本の腕を配置してみます。

ここで、1-1 で行ったように、翼の羽毛に対応するように各パーツのガイド線を追加します。



2-2 動物の翼
人体と同様に、動物の身体でも翼の骨格の起点となる点を見つける必要があります。肩甲骨を見つけ、その関節から美しい翼を作り上げていきましょう。


肩甲骨にあたる起点を見つけることで、膜状の翼をもつドラゴンも簡単に描くことができます。

3. 練習しよう!
最後のポイントです。動きのある翼を描く方法や、いろんな角度から翼を描く方法を考えてみましょう。
まずは翼の各パーツのアタリのラフスケッチから始めて、描きたい形が決まったら、細かいディテールを加えて完成させることをおすすめします。

この講座では、一見複雑に見える翼を描くシンプルな方法をご紹介しました。
自分に合った描き方を身に着けて、それを繰り返すことが上手くなる近道です。
私の描き方を皆さんに共有できたことを大変嬉しく思います!
イラストを豊かにするために、新しい描き方や考え方を探求し、試してみることをおすすめします。
それまでの間、私のヒントが皆さんのお役に立てれば幸いです。

私の講座はこれで終わりです。このチュートリアルで作ったメモやイラストを、ぜひソーシャルメディアで共有してくださいね。
皆さんのために描けて嬉しいです!








