【超級!!背景講座!!】MAEDAXの背景萌え!~モブの描き方~
「MAEDAXの背景萌え!」とは? 「背景」に悩む人を対象に、使える技術を提供し、日本の漫画全体の充実を目指す。某業界ではメジャー級の有名人、「アシスタント背景美塾MAEDAX派」MAEDAXがコッソリ教えます。今回はモブ編!
「モブ」に萌えろ!
街を描くとき、必要になるのがモブの存在です。
ただこのモブは主張しすぎるとダサくなったり、単調すぎると逆に目立ったりと、結構やっかいなやつらでもあります。
今回はついやってしまいがちなダメな例も含めて「モブ萌え!」を考えます。
モブ三原則!!
・「個性」で悪目立ちさせない。
・複雑に意味を持たせない。
・場面に合わない演技はさせない。
※ギャグ漫画は逆の場合も。
萌える!【美しい雑踏】
≪重要≫
街行く人は、だいたい何かを持っています。

美しさはジグザク感♡

ある程度近いところに人物を置くと空間が感じやすくなる。もちろん多すぎるとウザイ。
▼モブは無個性。
あまり顔を描き込み過ぎない。

▼モブの演技
歩きスマホは危険ですが描く。

背筋をピッと伸ばして歩く人も。

話をしている演技くらいはあってもいい。

演技させるとしたらこれくらい。

店に入る人萌え。

▼モブ同士の距離感
奥のほうのキャラは手前のキャラにかぶせると自然な距離感に。

奥のキャラは簡略化したり。

中盤にいるキャラはいなくても空間はつまらなくはならない。
もしくは主人公を置くのもいい。

▼小道具
かばんもいろんな種類がある…♡

■コピー&ペーストで増やす
コピペとあまり気づかせないのも大事。

萌えない!【ダメな雑踏】
≪萎え!≫
みんな何も持ってなさすぎ!!

■ダメな空間……

■イカした空間は重なりから!
▼重なりあり
空間が活きる!

▼重なりなし

■こんなモブはNG!

▼モブは無個性。
・モブにアホ毛はいりません!(アホ毛はメインキャラの記号)
・ていうか明らかなコピペ。
・不自然な棒立ち。
・無駄に人物たちがキレイに揃っていて気持ち悪い。

▼モブの演技
≪怪現象≫奥の人物の足が手前の人より前に!!

無意識に同じ動きをさせてしまったり。その一歩大きすぎ!!

ここで大きすぎの歩幅解説。
▼奥の人物の接地面積。キャラ一人分。

同じような位置にいるので、キャラ何人分の一歩なんだ?ということに。

素材を使う時も足元に注意。

スマホ見てその演技は必要ない。

待ち合わせモブ。そんな出会いの瞬間はいらない。

▼モブ同士の距離感
何度も言いますがモブのくせに極端に近すぎ!

手前のキャラ意識しすぎてスッポリはまってる。姿勢が気取り過ぎ。

奥のキャラの顔を描き込み過ぎ注意。

今回のまとめ
モブは、あくまでも背景です。
あまりキャラ化し過ぎてしまうと、せっかくの雰囲気に水をさしてしまったりも…。
上手く背景にしてください。
▼今回の背景萌えの全体図をご覧いただけます(クリックすると拡大表示できます)。
※本記事は、月刊ComicREXに掲載された『MAEDAXの背景萌え!』より特別掲載いたしました。
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