【ゲームのお仕事!】Yostar Pictures『アークナイツ』斉藤健吾インタビュー

Yoster 『アークナイツ』斉藤健吾インタビュー

『アークナイツ』のゲームPVや『プロメア ガロ編』の作画監督として活躍しているクリエイター、株式会社Yostar Pictures取締役の斎藤健吾さんにインタビュー!専門学校の課題にまつわるエピソード、影響を受けた作品、チームで仕事をしていく上で大事なことについて伺いました。

 

■斉藤健吾

 

アミューズメントメディア総合学園 アニメーション学科卒業後(2009年卒)、アニメ制作会社を経て合同会社アルバクロウに所属。
「SSSS.GRIDMAN(総作画監督)」、「プロメア ガロ編(作画監督)」などを担当し、現在は株式会社Yostar Picturesで取締役となりスマホゲーム「アークナイツ」PVの作画監督を担当。

 

 

より制作が進めやすいチームを作る

 

―Yostar Picturesでお仕事をすることになった経緯を教えてください。

 

最初はアークナイツのゲームPV制作に参加させていただいたことがきっかけでした。
2019年6月頃にYostar様から、「アニメ会社を作るので、ぜひご一緒に」とのお誘いをうけた形です。

アニメーターという立場から企業の取締役として働くことにしたのは、チーム単位で仕事をしたかったからです。

 

入れ替わりの激しい既存のアニメ制作現場や体制は、生産効率的にも良くない状態だと常々思っており、当時所属していたアルバクロウの稲垣氏(現Yostar Pictures取締役/アルバクロウ代表)と相談し、「より制作が進めやすいチーム作り」を目指し、Yostar Picturesでやっていくことになりました。

 

PV制作には全体で20名くらいが参加しています。
通常アニメーション制作ではキャラクターデザインや設定を起こしますが、今回のような短尺映像ではもったないため、僕自身が作画監督をやりながら作画の全体統一を行っています。
元々静止画のPVがあり、ファンの皆様が既に持っているキャラクターや世界観のイメージをいかにアニメーションに落とし込むか注力しました。

 

 

 

 

─イメージ通りに制作をしていく為に取り組まれたことを教えてください。

 

3Dである原作ゲームの動きを、そのまま2Dでも表現することを重要視しました。

 

まずは自分がプロットを事前に作成し、ゲーム開発陣に修正を依頼、これを何度も繰り返し解釈をすり合わせています。
チームが同じフロアに居るため、素早いレスポンスで対応できたのはこの会社ならではの特性が活きたと思います。

 

おかげさまでユーザー様からも「ゲーム通り!」と好評価をいただき、広告効果は大きかったようです。利用数も好調で、手ごたえを感じました。

 

 

「自分の人生だから、好きなことをやりなさい」

 

─なぜアニメーターの道に進まれたのでしょうか。

 

元々は声優さんに会いたいという野望というか願望だけでしたが(笑)、高校3年生の春に自分に合う仕事を真剣に考えた時、大好きだったアニメの絵を描く仕事をしようと決意し親に相談しました。

 

「自分の人生だから、好きなことをやりなさい」と背中を押してくれ、アニメーターを目指して入学を決めました。高校3年生の夏頃には学校も決め、体験入学があれば毎回参加、ほとんど入学した気持ちで通っていました。

 

─学校ではどのような課題に取り組みましたか。

 

アニメーションの自主制作の課題が多く、2年間で3~4本作ったと思います。

 

入学してすぐにパラパラ漫画的な簡単なアニメーションを作る課題があったのですが通常工程毎に一人で班分けして制作をするところ、自分は友人と二人の班で作画から仕上げ、撮影を全てやっていました。
中には一人で制作している人も何人かいて、今思えば独立心の強い学年だったなと思います(笑)。

 

この自主制作を通じて、アニメーションに関わるあらゆる工程の経験と知識を得ることができました。新卒で入った会社でも全体が見えるので、自分は即実践で取り組むことができました。

 

─これまでに参加して一番影響を受けた作品は何でしょうか。

 

キルラキル(株式会社TRIGGER 2013年)ですかね。

 

アニメーターを始めた当初は「自分は絵がうまくない、天才には勝てない」と思い、「手の速さと動きの良さで勝負しよう」と考えていました。

 

そんな中参加させていただいた現場ですが、今までの自分とは全く違う「描き方」を、見せつけられました。
「原画ってこういう描き方をするんだ」と新しい感覚・気付きを得ることができ、絵の描き方に大きな影響受けた作品です。

 

この頃から大枠であるシルエットで何をしているか分かるよう、描きたいものを捉えるようになったりと、全然違う頭の使い方をするようになりましたね。

 

 

一人一人を「活かす」のが一番の仕事

 

─仕事をする上で大事にしていることは何でしょうか。

 

チームで動く上で、円滑なコミュニケーションを大事にしています。

 

私個人としては、管掌役、作画監督として、まず相手の話、意見を聞き、否定をしないことを心がけています。
本人がどうしたいのかをまず聞き、彼らの中にも答えがないなら、こういうやり方はどう?と、提案をするようにしています。

 

実はこの「人への教え方」が、学生時代に学んだこととして最近本当に身に染みています。
当時講師の先生からは課題や作品を否定されることはなく、「こうすれば、君のやりたいことを表現できるよ」といったアドバイスをもらっていたんです。
この経験から自分が新人教育をする立場になった今、皆の「これをやりたい」を感じ取ってアドバイスをするようにしています。

 

僕自身に皆が合わせるのではなく、それぞれの得意分野を活かしてやりたい場所に配置してあげることが一番の仕事だと思っていますし、そんなチームにしていきたいです。

 

─「絵を描く/絵に携わる」仕事を目指す学生の方にメッセージをお願いします。

 

まずは自分の好きなものを見つけることが大事ではないでしょうか。

 

絵を描くこと自体好きなのは当然として、それ以外で好きなもの、例えばファッション、カメラ、ガジェットなど…。
人は好きなものを描くときに、生き生きし、作品が魅力的なものになると思います。

 

もし「Yostar Picturesで働きたい!」という方がいらっしゃいましたらお伝えしたいことは、Yostar Picturesでは、アニメーターではなく「クリエイター」を募集しています。
僕は「クリエイター」とは、うまくいかないことがあっても自分のクリエイティブを広げる可能性をつぶさず、前向きに挑戦し続ける人だと思っています。例えば、原画が遅い人でも、コンテをやってみたら良いものができるかもしれません。

何事にも積極的にトライする人と働きたいなと思っています。どんどん自分のやりたいことを伝えてきてほしいです。

 

 

鉛筆の感覚に近い操作性

 

─仕事をする上で大事にしていることは何でしょうか。

 

CLIP STUDIO PAINTを本格的に制作で使ったのは「プロメア ガロ編」(株式会社TRIGGER 2019年)からです。

 

制作工程は自分(作画)と演出の2人だけだったので色々試行錯誤できる環境でした。
そのころ第三世代のiPad Proが登場し、作画にチャレンジしましたが、その後は今に至るまでずっとiPad ProとCLIP STUDIO PAINTで作画しています。

 

─CLIP STUDIO PAINTのお気に入りの機能を教えてください。

 

アニメーションのタイムラインの機能が、途中でコマを入れることができるので重宝しています。

 

作画の使い方としては、誰が見ても見やすいようにフォルダ構造は少なめに、アナログの修正用紙のように色の付いたキャンバスをレイヤーに作り、修正を入れたりしています。
他にも、指定色をコマンドバーに置いたりできるなど、鉛筆を持ち替える感覚に近い操作ができて便利です。
アプリ内で動きの再生もでき、制作フロー自体が効率的になってきています。

 

 

 

アークナイツ
■対応OS:Android 4.1以降 iOS 9.0以降
■ジャンル:タワーディフェンス
■価格:無料(アプリ内課金)
■公式サイト:https://www.arknights.jp/
■公式Twitter:@ArknightsStaff
■メーカー:株式会社Yostar

 

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© 2017 Hypergryph Co., Ltd © 2018 Yostar, Inc.

 

 

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